ダウンライトの点灯時間と電気代
ダウンライトにセンサーを追加すると

前回LEDダウンライトの電気代について調べてみましたが、照明の省エネ化にはLEDのように省消費電力の照明器具に交換する方法と、使わない時は消灯する方法があります。
確実に使わない時に消灯するなら人感センサーを既存の照明器具に追加する方法が確実だと思います。
そこで、ダウンライトをLEDタイプに交換した場合と共に人感センサーを追加した場合の電気代を計算してみました。
松下電工の人感センサー

照明器具に使用する人間センサーは右のようなセンサースイッチです。
センサーに親機と子機があり広い範囲でセンサー検知を掛けれる機種や単独だけのセンサースイッチがあります。
形状も天井に埋め込むタイプや壁スイッチから交換するだけのタイプ、壁面露出タイプなどがあります。
人を検知するとある一定時間(自由に設定可能)照明を点灯し自動的に消灯します。
ダウンライトのランニングコスト比較

ランニングコスト計算は右のように既存のダウンライトが5台付いており、各部屋上に人感センサーを3台取り付けた場合で考えて見ます。
入居者や来客者が1日20人通り、1回の点灯時間を3分、1日の点灯時間を約1時間として考えて見ます。
その他条件は下記の通りです。
- 通常は1日11時間10年間で40000時間点灯するが、センサーなら1日1時間10年間で4000時間点灯すると仮定する
- 人感センサーは松下のWTK2411(12100円)WTK2911(7500円)2台取付工事30000円の計57100円が必要と仮定する(工事費は取り付け場所によって大きく変動します)
- 電球型蛍光灯東芝ネオボール定価1000円
- ミニクリプトン電球60W定価250円
- 電気代は1kw/hあたり23円で比較
センサー | 人感センサー取付 | 人感センサーなし | ||||
機種 | LEDD-66001 | ID-7200 | BFD-10836 | LEDD-66001 | ID-7200 | BFD-10836 |
光源 | LED | ミニクリプトン | 電球型 蛍光灯 |
LED | ミニクリプトン | 電球型 蛍光灯 |
照明定価 | 23800 | 5250 | 8700 | 23800 | 5250 | 8700 |
照明5台分定価 | 119000 | 26250 | 43500 | 119000 | 26250 | 43500 |
電球寿命(時間) | 40000 | 2000 | 6000 | 40000 | 2000 | 6000 |
10年間の電球代 | 500 | 1000 | 5000 | 6600 | ||
5台分10年間の電球代 | 0 | 2500 | 5000 | 25000 | 33000 | |
消費電力 | 7.8 | 57 | 15 | 7.8 | 57 | 15 |
10年間の消費電力 | 31200 | 228000 | 60000 | 312000 | 2280000 | 600000 |
センサー+工事 | 57100 | 57100 | 57100 | 0 | 0 | 0 |
10年間の電気代 | 718 | 5244 | 1380 | 7176 | 52440 | 13800 |
10年間5台分の電気代 | 3590 | 26220 | 6900 | 35880 | 262200 | 69000 |
10年間5台分のコスト計 | 179688 | 112070 | 112500 | 154880 | 313450 | 145500 |
ランニングコスト比較
5台分のランニングコストではミニクリプトンダウンライトプラス人感センサーが10年間のランニングコスト112070円で一番安く、次に電球型蛍光灯を使ったダウンライトプラス人感センサーが10年間のランニングコスト112500円となりました。
上記の計算では照明器具の金額も合わせていますので、既存照明に人感センサーを追加するだけならもう少し安くなるのではないでしょうか。
もし、既存照明にミニクリプトンダウンライト5台使用していたらセンサーを追加することでCO2排出量を10年間で80kg削減する事が出来ます。(10年間の消費電力2280kwh→228kwh、CO2排出係数0.39kg/kwhで計算)
今後、照明器具を新規に取り付けるならLED照明やセンサー照明を採用する。既存の照明の電気代を削減するなら電球型蛍光灯への取替えや人感センサーの取り付ける事がコスト面、環境面を考えてベストの方法ではと思います。