洗浄便座と賃貸住宅
賃貸住宅に洗浄便座は必要?
賃貸住宅に洗浄便座は必要な設備なのでしょうか?
実は、うちの管理物件に洗浄便座は取り付けた事がありません。
一番気になるのは、トイレが衛生商品になるからで、前の入居者が使っていた洗浄便座を新たな入居者も気にせず使ってもらえるのだろうか?と言う疑問があったからです。
清掃は念入りに
例えば、通常の便座でも退去があると、一度便座を取外し掃除します。便座と便器の間が一番よく汚れているからです。
これが、洗浄便座になると便器と便座の間だけでなく、ノズルなどもキレイ掃除する必要があります。結構手間です。
あるいは、退去の度に取り替えると言う手もあります。
もう一度洗浄便座の問題をまとめると
- 前入居者の使っていた便座を気にしないか
- 退去があれば掃除が手間取る
の2点です。最近は入居者の欲しい設備にも上げられ、店舗のトイレなどにも設置されている事があるので、気にし過ぎかも知れませんが・・・。
次回退去があれば、入居者がなかなか決まらなければ再検討したいと思います。
先日取り付けた便座
これは、本業電気屋のお話。先日、洗浄便座を取付に行きました。ナショナルDL-GZ20と言う洗浄便座です。スリムなので手すりなども当らず奥まで入りました。
特徴は、瞬間湯沸しタイプなので、電気代が少なく4人家族で想定される年間消費電力は 83kwhです。
瞬間湯沸しだけでなく、暖房便座も瞬時に暖めるタイプで、リモコンもついております。
下記のようなセンサーを取り付けておくと、人がトイレに入ったのを感知して、すぐに便座を暖めます。
服を下ろして便座に座る頃には便座も温まっていると言う優れものです。常時便座を暖めておく必要も無いので、電気代の節約になります。
83kwhを1kwh22円で計算すると電気代は1826円とエコな洗浄便座なんです。同じくナショナルの貯湯式廉価タイプDL-EAX10 の年間消費電力183kwhを1kwh22円で計算すると電気代は4026円と倍以上になります。
家族数が少なければ、電気代の差はもっと広がると思います。

この便座の欠点は最大消費電力1300Wと言う所にあります。人を検知して瞬時に便座やお湯を温めるので瞬間的に大きな電気を消費します。
電気容量が小さなアパートにつけると、トイレに入ったらブレーカーが落ちた、なんて事になるかもしれません。
「当マンションはお客様の負担減やエコを考えて瞬間湯沸し式の洗浄便座を導入しております。」とPOPに書いてトイレに貼っておけば入居促進にならないでしょうか?
もう一つ、この機種の面白いのがエチケットポイントです。水面に光るLEDランプが小用時の的となりトイレの汚れを防いでくれます。